【2020年Ver.】野球メーカーの契約選手まとめ

このページの最終更新は20年8月27日です

こんにちは。

バックネット裏(@baseballbacknet)です。

今回のテーマは野球メーカー各社のアドバイザリースタッフまとめです。

バックネット裏

・あのメーカーが契約を結ぶ選手って誰?

そのような疑問を持った方向けに、メーカーごとのサイトに行かなくても、横断的に契約選手を把握できるようにこの記事を書きました。

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Contents

メーカーが選手とアドバイザリー契約を結ぶ理由とは?

各メーカーのアドバイザリー選手を紹介していく前に、メーカーが選手と契約をする(したがる)理由について考察していきたいと思います。(昨シーズンの記事を読んで頂いている方は同じ内容になるので読み飛ばしていただいて大丈夫です。)

メーカー側のメリットは大きく3点あると考えています。

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あくまで、私個人の考えです。

それぞれどのようなことなのか、補足を加えていきます。

メリット①:選手の声を反映した商品改良ができる

商品を開発し、それらを消費者や量販店に提供することによって収益を上げること、つまり、「物販モデル」がメーカーのビジネスモデルの基本になるかと思います。野球メーカーももちろんメーカーですから、開発した商品が売れることによって企業として存続することができます。

収益を今より上げるための方法の一つは、今よりも多くの商品を売ることです。そして今よりも多くの商品を売るためには今よりも良い商品を開発・提供することが大切です。(そんなに単純な話ではありませんが)

野球道具をより良くするとは、道具自体の機能を改良していくことではないでしょうか。改良にあたっては、プロ野球のしかも超一流と呼ばれるような選手たちの声が非常に重要になってくると考えています。時に言語化が難しく、感覚的なオーダーが選手から来た場合に、メーカーは応えるために試行錯誤を繰り返していきます。その過程において商品を改良するためのノウハウが蓄積され、蓄積されたノウハウは一般ユーザー向けの商品を改良していく際のヒントとなるのです。

このように、選手と契約をしておくことで、

1.商品改良のノウハウを蓄積できる

2.機能を改良した”より良い”道具が開発できるようになる

3.消費者や量販店により良い道具が提供できるようになり、収益が上がる

という良いサイクルを生み出すことができるようになるのです。

メリット②:メーカーの認知獲得が期待できる

メリットの2点目は、認知獲得効果です。特にグラブやバット、スパイクといった高価な商品を選ぶ際、知らないメーカーの商品を選ぶというのは中々勇気がいる行動かと思います。(少し古いですが)マーケティングではよく「AIDMA」「AISAS」といった購買モデルの考え方が使われますが、共通するのは最初の「A」が「Attention(認知)」であるという点です。つまり、商品を買ってもらうという”出口”に向けて、いかに「Attention(認知)」という”入口”を創るかがカギになるということです。

プロ野球は色々なメディアで取り上げられますから、その際に自社のメーカーロゴが映り込むだけで相当な露出効果(認知獲得効果)を期待できます。有名な選手ほどメディアに取り上げられるチャンスも多い(≒ロゴが露出される機会も増える)ので、必然的に有名な選手と契約することがメーカーにとってのメリットにつながるということです。

メリット③:メーカーへの良いイメージの醸成が期待できる

最後に紹介するメリットは良いイメージの醸成です。メリットの2点目ともやや重複しますが、プロモーション的な視点におけるメリットです。アドバイザリースタッフ契約を締結した際のリリースを詳しく読んでみると、以下のような表記があります。(ミズノがカープ・菊池選手とブランドアンバサダー契約締結を発表したリリースを引用します。)

ミズノブランドアンバサダー契約の主な内容は下記の通りです。

・契約選手は、ミズノ製の用具を使用する
・契約選手は、ミズノの野球品開発への協力をする
・ミズノは、自社広告や販促物で契約選手の肖像を使用する
・ミズノは、契約選手の使用するモデルをベースにした「プロモデル」野球品を販売する

出典:野球 広島東洋カープ 菊池涼介選手とミズノブランドアンバサダー契約を締結

3点目、4点目に注目をして頂きたいのですが、メーカーは選手の肖像使用、並びにその選手モデルの商品を販売することができると明記されています。仮に、菊池選手のプレーを見て野球を始めよう!と思った小学生のA君がグラブを買いに行った際、菊池モデルと表記されたミズノのグラブと、質は素晴らしいがA君が名前を知らないメーカーのグラブが並んでいた場合、どちらを積極的に選ぶでしょうか。また、大人の場合でも、菊池モデルが店頭に並んでいると知れば、まずは手にはめてみたい!と思うのではないでしょうか。その裏側では、守備の名手である菊池選手が使うモデルのグラブだから“何だか良さそう”という意識が働いていることと思います。

このように、商品を買う側に、選手のイメージを道具と重ね合わせた良いイメージの醸成効果が期待できるということです。

以上3点が私が考える、メーカーが選手と契約するメリットです。

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契約で”縛る”という大人の事情的な要素はあえて外しました。

この記事で紹介する選手と情報の前提とは?

この記事で紹介する選手は以下3つの前提に基づいています。

こちらについてもそれぞれ補足を加えて行きます。

前提①:紹介対象の選手について

現役選手かつ、NPBの球団に所属している選手のみを紹介およびカウントの対象とします。

中にはMLBの選手や、OBの方とアドバイザリー契約を締結しているメーカーもございますが、本記事では紹介の対象からは外しておりますのでご了承ください。

なお、複数のメーカーと契約を締結する選手については、それぞれのメーカーで契約選手として紹介します。(例:ジャイアンツ・坂本勇人選手はミズノ、SSK、adidasと契約を結んでいるので、それぞれの項目で紹介します。)

前提②:紹介するギアについて

野球をプレーするためには様々なギアが必要になります。その全てを把握・集計することは物理的に不可能であるため、集計対象とするギアを以下4アイテムに限定いたします。

  • グラブ(ミット)
  • スパイク
  • バット
  • バッティンググラブ

前提③:情報の参照元について

取得する情報については、基本的に各メーカーの公式サイトを参照元としています。一部、SNSの公式アカウントを参照している場合もございます。

バックネット裏

以上が前提になります。

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【2020年シーズン】各メーカーのブランドアンバサダー

お待たせ致しました。

いよいよ、ここから各メーカーのアドバイザリー契約選手を紹介していきます。

昨年同様に、契約選手が多い順に紹介していきます。

ミズノ:55人

[投手]20人[捕手]5人[内野手]16人[外野手]14人

最も多くの契約選手を抱えるメーカーはミズノ。その数55名。2位のZETTが23人であることを考えると、いかに多くの選手を抱えているかイメージできるかと思います。一度契約をすると、基本的には現役を全うするまでサポートしているイメージが有り、昨シーズンからの比較で契約選手ではなくなったのは引退した選手のみ。逆に、新たに9名の選手と契約を締結し、更にその数を増やしています。

また、契約選手をブランドアンバサダーと呼んでいることも特徴です。アンバサダーには「大使」「代表」といった意味があり、まさに選手をブランドの伝道師に「任命」しているような形です。

来年に延期にはなってしまいましたが、東京オリンピックを記念して、ブランドアンバサダー限定のダイバーシティーブルーという青系のロゴが新たに登場しました。

▼投手

NO. ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク
1 継続 岡田 明丈 C
2 継続 大竹 寛 G
3 継続 菅野 智之 G
4 継続 田口 麗斗 G
5 継続 今永 昇太 DB
6 新規 濵口 遥大 DB
7 継続 石川 雅規 Ys
8 新規 石山 泰稚 Ys
9 新規 柳 裕也 D
10 新規 高橋 礼 H
11 継続 宮西 尚生 F ●(※)
12 継続 斎藤 佑樹 F
13 継続 大嶺 祐太 M
14 継続 唐川 侑己 M
15 継続 益田 直也 M
16 継続 西野 勇士 M
17 継続 多和田 真三郎 L
18 継続 由規 E
19 継続 岸 孝之 E
20 継続 松井 裕樹 M

※宮西選手はNew Balanceのスパイクを着用していますが、ミズノのサイトによるとスパイクも契約を結んでいるようです。

▼代表的な投手のブランドアンバサダー
菅野智之_グラブ

▼捕手

 

NO. ステータス 選手名 球団 ミット スパイク バット バッテ
21 継続 石原慶幸 C
22 継続 會澤翼 C
23 継続 炭谷 銀仁朗 G
24 継続 田村 龍弘 M
25 継続 嶋 基宏 E

 

▼代表的な捕手のブランドアンバサダー

マリーンズ:田村龍弘

[ミズノプロ]キャッチャーミット

▼内野手

 

NO ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク バット バッテ
26 継続 堂林翔太 C
27 継続 西川龍馬 C
28 新規 菊池涼介 C ●(※)
29 継続 中島 宏之 G
30 継続 坂本 勇人 G
31 継続 宮崎 敏郎 DB
32 新規 大山 悠輔 T
33 継続 糸原 健斗 T
34 継続 中田 翔 T
35 継続 内川 聖一 T
36 継続 鈴木 大地 T
37 継続 藤岡 裕大 T
38 継続 山川 穂高 T
39 継続 藤田 一也 T ●(※)
40 継続 銀次 T
41 新規 村上 宗隆 T

※菊池選手、藤田選手はともにSSKのスパイクを着用していますが、ミズノのサイトによるとスパイクも契約を結んでいるようです。

▼代表的な内野手のブランドアンバサダー

イーグルス:鈴木大地 選手

▼外野手

 

NO ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク バット バッテ
42 継続 T-岡田 T ●(※1)
43 継続 長野久義 T
44 継続 亀井 善行 T
45 継続 梶谷 隆幸 T
46 継続 桑原 将志 T
47 新規 神里 和毅 DB
48 継続 福留 孝介 T
49 継続 髙山 俊 T
50 継続 雄平 Ys
51 継続 近藤 健介 F ●(※2)
52 新規 大田 泰示 F
53 継続 上林 誠知 SH
54 継続 栗山 巧 L
55 継続 岡島 豪郎 E

 

※1:T-岡田選手はasics / NewBalanceのスパイクを着用していますが、ミズノのサイトによるとスパイクも契約を結んでいるようです。

※2:近藤選手はNew Balanceのスパイクを着用していますが、ミズノのサイトによるとスパイクも契約を結んでいるようです。

▼代表的な外野手のブランドアンバサダー

 

スワローズ:雄平選手

▼公式サイトでの紹介

【外部リンク】選手情報

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ZETT:23人

[投手]15人[捕手]5人[内野手]3人[外野手]0人

ミズノに次いで多くの契約選手を抱えるメーカーはZETT。その数23人。23人中、約87%にあたる20人がバッテリーで占められています。

個人的には、古田・矢野・里崎といった名捕手を見て育った世代なので、キャッチャーミットのイメージが強いメーカーです。現在もミズノ同様に5名の捕手とアドバイザリースタッフと契約を結んでおり、力の入れようが伺えます。

また、ここ数年内野手グラブ界を席巻(?)してると言っても過言ではない源田選手モデルのグラブもZETT。プロでも源田モデルを愛用する選手は数多く、ラベルを剥がしてでも使いたいという選手が多いです(当の源田選手は久保田スラッガーを使うケースが増えていますが・・・。)

▼投手

 

NO. ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク
1 継続 東浜 巨 SH
2 継続 森 唯斗 SH
3 継続 千賀 滉大 SH
4 継続 有原 航平 F
5 継続 増井 浩俊 Bs
6 継続 岸田 護 Bs
7 継続 大瀬良 大地 C
8 継続 今村 猛 C
9 継続 野村 祐輔 C ●(※)
10 継続 野上 亮磨 G
11 継続 吉川 光夫 F
12 継続 井納 翔一 DB
13 継続 田島 慎二 D
14 継続 能見 篤史 T
15 継続 藤浪 晋太郎 T ●(※)

※野村投手、藤浪投手はアシックスのスパイクを着用中

▼代表的な投手のブランドアンバサダー

ホークス:東浜巨 投手

▼捕手

 

NO ステータス 選手名 球団 ミット スパイク バット バッテ
16 継続 山崎 勝己 Bs
17 継続 中村 悠平 Ys
18 継続 小林 誠司 G
19 継続 戸柱 恭孝 DB
20 継続 森 友哉 L -(※)
※森選手は未契約ながらZETTのバッテを使用中
▼代表的な捕手のブランドアンバサダー

ジャイアンツ:小林誠司 選手

▼内野手

 

NO ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク バット バッテ
21 継続 源田 壮亮 L
22 継続 杉谷 拳士 F
23 継続 中村 奨吾 M

 

▼代表的な内野手のブランドアンバサダー

 

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▼外野手

▼公式サイトでの紹介

【外部リンク】アドバイザリースタッフ

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SSK:20人

[投手]7人[捕手]1人[内野手]7人[外野手]5

続いて紹介するのはSSK。かつての高橋由伸選手に代表されるように、バットのみSSKという選手が多いことも特徴です。現在でも坂本選手、岡本選手、石川選手など、バットのみSSKとアドバイザリー契約を結んでいる選手が目立ちます。高校で野球をしていた(している)方からすると、スカイビート、コンドルといった名シリーズを使ったことがあるのではないでしょうか。

個人的に、昨シーズンから今シーズンにかけてのトピックは2点あります。まずは、アドバイザリースタッフである秋山翔吾選手のメジャー挑戦です。本記事では、冒頭でも記載した通りNPBの選手のみを紹介対象としているため、以下の表では紹介していませんが、野手として全身SSKの選手がメジャーに挑戦するのは実は初のケース。過去には投手として佐々木投手、黒田投手らが挑戦していますが、佐々木投手はNIKE、黒田投手は途中からミズノのスパイクを着用しており、秋山選手の足元は要チェックです。

2点目は、昨年までSSKを代表するアドバイザリースタッフだったカープ・菊池涼介選手がミズノとブランドアンバサダー契約を締結したことです。グラブはラベルを剥がして、バッテはラベルを付けたまま、ミズノのギアを使用していたので動向には注目していましたが、ブランドスイッチという結果となりました。とはいえ、スパイクについては引き続きSSKを着用しており、菊池選手的に、スパイクへの信頼性は「SSK › ミズノ」であるということなのでしょうか。

▼投手

 

NO. ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク
1 継続 西 勇輝 T
2 継続 岡田 俊哉 D
3 継続 三上 朋也 DB
4 継続 石田 健大 DB
5 継続 秋吉 亮 F
6 継続 青山 浩二 E
7 新規 桜井俊貴 G
▼代表的な投手のアドバイザリースタッフ

ベイスターズ:石田健大 投手

▼捕手

 

NO ステータス 選手名 球団 ミット スパイク バット バッテ
8 継続 梅野 隆太郎 T

 

▼代表的な捕手のアドバイザリースタッフ

 

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▼内野手

 

NO ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク バット バッテ
9 継続 坂本 勇人 G
10 新規 岡本 和真 G
11 継続 北條 史也 T
12 継続 石川 雄洋 DB
13 継続 川端 慎吾 Ys
14 継続 安達 了一 Bs
15 継続 中村 剛也 L

 

▼代表的な内野手のアドバイザリースタッフ

ライオンズ:中村剛也 選手

▼外野手

 

NO ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク バット バッテ
16 継続 大島 洋平 D
17 継続 平田 良介 D
18 継続 中村 晃 SH
19 継続 後藤 駿太 Bs
20 継続 田中 和基 E

 

▼代表的な内野手のアドバイザリースタッフ

ホークス:中村晃 選手

▼公式サイトでの紹介

【外部リンク】アドバイザリースタッフ

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Rawlings:10人

[投手]5人[捕手]0人[内野手]2人[外野手]3

9名のアドバイザリースタッフを抱えているメーカーはRawlings。MLBでは最もメジャーなメーカーの一つです。数年前にアシックスとの契約が切れた後から徐々に契約選手を増やしており、2020年シーズンも新たに3名の選手と契約を締結しています。

契約の発表はされていないものの、ジャイアンツ・岡本和真選手、カープ・鈴木誠也選手ら、チームの主力選手たちの使用も目立ち始めており、今シーズン中の発表があれば、こちらの表を更新したいと思います。

→20年8月21日に、岡本選手と契約を結んだことが発表されました!

 

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▼投手

 

NO. ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク
1 継続 秋山拓巳 T
2 継続 又吉 克樹 D
3 継続 福谷 浩司 D
4 継続 内 竜也 M
5 新規 小川泰弘 Ys

 

▼代表的な投手のアドバイザリースタッフ

スワローズ:小川泰弘 投手

▼捕手

▼内野手

 

NO ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク バット バッテ
6 継続 坂口 智隆 Ys
7 新規 岡本 和真 G

 

▼代表的な内野手のアドバイザリースタッフ

スワローズ:坂口智隆 選手

▼外野手

NO ステータス 選手名 球団 グラブ スパイク バット バッテ
8 継続 加藤 翔平 M
9 新規 糸井 嘉男 T
10 新規 宗 佑磨 Bs
▼代表的な外野手のアドバイザリースタッフ

 

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▼公式サイトでの紹介

【外部リンク】アドバイザリースタッフ

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