このページの最終更新は21年5月29日です
こんにちは。
バックネット裏(@baseballbacknet)です。
「第93回選抜高等学校野球大会道具まとめシリーズ」。
今回のテーマは「グラブ&ミット」です。
“守備についた全選手”が使用していたグラブ&ミットのメーカーシェアについてポジション別にまとめていきます。
早速確認していきましょう。
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Contents
登場したメーカーは?!
まずは、今大会で登場したメーカーをアルファベット順で紹介していきます。
今大会で登場したグラブのメーカー
- asics/アシックス
- ATOMS/アトムズ
- DIGGER/ディガー
- Donaiya/ドナイヤ
- DxM/ディーバイエム
- HATAKEYAMA/ハタケヤマ
- Hi-GOLD/ハイゴールド
- Ip Select/アイピーセレクト
- Jeter Mode/ジーターモード
- JYUNKEI/ジュンケイ
- Kubota slugger/久保田スラッガー
- LoneStar/ローンスター
- Metrics/メトリクス
- mizuno/ミズノ
- RAG de lion/ラグデリオン
- Rawlings/ローリングス
- SATOH/佐藤グラブ工房
- SSK/エスエスケー
- Sunup/サンアップ
- TAMAZAWA/玉澤
- UNDER ARMOUR/アンダーアーマー
- WAGYU/和牛JB
- wilson/ウイルソン
- WORLD PEGUSUS/ワールドペガサス
- ZEEMS/ジームス
- ZETT/ゼット
以上26社のグラブが登場しました。
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メーカーシェアランキングは?!
続いてポジション別に登場したメーカーのシェアランキングをまとめていきます。
なお、ポジションは以下のように分類しています。
- 投手
- 捕手
- 一塁手
- 内野手(二・三・遊)
- 外野手
それではみていきましょう。
※投手のグラブ、捕手のミット、外野手のグラブについては昨年夏に開催された代替大会との差分を表示しています。内野手については今回と同じ粒度で集計していなかったため差分表記がございません。
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投手におけるグラブのメーカーシェア

個人的に感じたポイントは以下です。
それぞれのポイントについて補足を加えていきます。
▶ポイント①:ミズノが大きくシェアを下げ、逆にSSKが伸ばす
昨年夏の代替大会では過半数のシェアを獲得していたミズノ。今大会では約15%シェアを下げて40%をわずかに切るシェアとなりました。それでもなお、2位に10名以上の差をつけてシェア1位を獲得しているあたりは流石のブランド力&営業力(?!)。一方でシェアを大きく伸ばしたのはSSK。昨年の代替大会比では14.0%ものシェア伸長がありました。
▶ポイント②:前回大会から6社が入れ替わる
投手が使用したメーカーの数は10社。これは昨年の代替大会と同数です。しかし、その内訳をみていくと6社が丸々入れ替わるカタチとなりました。特に、ローンスターやSunupの登場については前回のみならず前々回あたりを含めても確認できないメーカーで、個人的な注目ポイントでした。
ローンスターを使用した植松選手が所属する三島南高校の記事はこちら Sunupを使用した若山選手が所属する東海大甲府高校の記事はこちら代替大会における投手用グラブのシェアについてはこちら↓
捕手におけるミットのメーカーシェア

▶ポイント①:ZETTがミズノを抜きシェア1位を獲得
グラブ(ミット)のみならず、他の主要ギアでもシェア1位を獲得し続けてきたミズノ。ついに、キャッチャーミットにおいてその座を譲る形に。ミズノに変わってシェア1位になったのはZETT。NPBでもかつては、古田選手(スワローズ)、矢野選手(タイガース)、里崎選手(マリーンズ)、現在では小林選手(ジャイアンツ)、中村選手(スワローズ)、森選手(ライオンズ)など名選手が同社のミットを使用。
ミットのシェアでZETTが1位になった点については以下の記事にも詳しいのでぜひあわせてご覧ください。
高校球児の“流行アイテム”最前線…新入生の3人に1人が白スパイク「在庫がありません」&一瞬で売れる“キャッチャーミット”[Nunber.21.04.06]代替大会におけるキャッチャーミットのシェアについてはこちら↓
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一塁手におけるミットのメーカーシェア

▶ポイント①:ミズノのシェアが圧倒的
本記事における粒度で見た場合に、ミズノが最も多くのシェアを獲得したのがこのファーストミット部門でした。シェア2位〜5位の人数を足し上げてもミズノの数に及ばないというほどに圧倒的なシェアでした。
▶ポイント②:メトリクスが甲子園初登場?!
メトリクスのファーストミットが登場しました。私が把握している限り、春の選抜・夏の選手権を通じて同社のグラブ(今回はミットですが)が使用されたのは初めてではないでしょうか。
メトリクスのInstagramはこちら メトリクスを使用した辻選手が所属する中京大中京高校の記事はこちら内野手(二・三・遊)におけるグラブのメーカーシェア

NPBでも人気なZETT内野手用が甲子園でも人気。
ジーターモードが甲子園初登場?!
▶ポイント①:NPBでも人気なZETT内野手用が甲子園でも人気。
近年、NPBではZETTのグラブを使用する選手が増加傾向。パッとあげただけでも、源田選手(ライオンズ)、今宮選手(ホークス)、中村選手(マリーンズ)などゴールデングラブ受賞者が同社のグラブを使用しています。そのような同社が内野手(二・三・遊)部門でシェア2位になりました。
源田選手のグラブについて詳しく知りたい方はこちら↓
▶ポイント②:ジーターモードが甲子園初登場?!
ファーストミットのメトリクスに続いて、内野手のグラブにて少なくともここ数年は使う選手がいなかったジーターモードのグラブが登場しました。東京の小岩にある野球工房9さんでお取り扱いのあるグラブですが、このグラブを使用していたのは大阪桐蔭高校のセカンド・繁永選手でした。どのようなつながりから使用に至ったのか気になるところです。
ジーターモードを使用した繁永選手が所属する大阪桐蔭高校の記事はこちら代替大会における内野手用グラブのシェアについてはこちら↓
外野手におけるグラブのメーカーシェア

▶ポイント①:(他のポジションと比べると)asicsが高いシェアを獲得
NPBでも少しずつ使用する選手は増えているasics。外野手というくくりで見ると、丸選手(ジャイアンツ)、鈴木選手(カープ)ら一流の選手も同社ユーザー。今大会全体で見るとそこまで高いシェアではありませんが、外野手用に限ってみるとZETTを超える15人の選手が使用していました。
▶ポイント②:DIGGERが甲子園初登場?!
外野手用グラブでも新しいメーカーを確認しました。メーカー名は「DIGGER」牛のロゴが特徴的な奈良県のブランドです。使用していたのは常総学院の選手だったため、どのような経路で入手したのか気になるところです。
DIGGERを使用した手塚選手が所属する常総学院高校の記事はこちら代替大会における外野手用グラブのシェアについてはこちら↓
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まとめ
以上、第93回選抜高校野球におけるグラブのシェアについて振り返りました。
他の主要ギア同様にミズノの強さが目立つ一方で、キャッチャーミット部門ではZETTがシェア1位を獲得するなど少しずつではありますがトレンドに変化が見られる結果となりました。また、いわゆる大手メーカーだけでなく、使用する選手こそ少ないものの、高いこだわりを持つメーカーの新規登場もみられ野球道具好き的には非常に興味深い結果となりました。
次回、2021年夏の選手権大会ではこのトレンドがどうなるか今から楽しみです!!
読んでいただきありがとうございました!
◆スパイク
◆バット・バッティンググラブ
田中将大投手が駒大苫小牧高校3年時に使用していたライムイエロー×ビッグM×IBEラインの衝撃は未だに残っています。