こんにちは
バックネット裏(@baseballbacknet)です
第91回選抜高校野球大会の道具まとめ第3弾
今回のテーマはスパイクです
プロ野球選手を見渡しても、スパイクだけはグラブやバットとは異なるメーカーを使用する選手が目立つ重要なギア
本大会ではどのような傾向があったのでしょうか
以下でまとめていきます
Contents
全体ではどうだったか
まずは、こちらの表をご覧ください。※出場全選手を対象

全部で「11」のメーカーが登場しました。
メーカー別シェア1位は、ミズノ
プロ野球でも人気のアシックスが2位
この2社で全体の約70%弱を占めるという結果になりました。
ミズノのスパイクは”動的”フィッティング【37.7%】
グラブ、バッティンググラブに続き、スパイク部門の1位もミズノ
令和を象徴するスパイク?!
5月9日にミズノのスパイクに関して以下のような記事が出ていました
【令和を象徴するミズノの革命的スパイク!『ミズノプロQS』の履き心地に驚きの声!】

※出典:高校野球ドットコム
記事の中には以下のような記載があります
『ミズノプロQS』は3月より販売が開始している。今春の選抜でも既に何名かの球児の足元を支えていた。現在、合成皮革が大半のスパイクに使われている中、天然皮革を使うという異彩を放つ『ミズノプロQS』。令和の時代を象徴するスパイクを身に纏い、ともに夏を駆け抜けてみてはどうだろうか。
天然皮革を使用することでスパイクに柔らかさが生まれ、足に馴染んでいく効果が期待でき、
“動的フィッティング”が実現するそうです
動的フィッティングについては同じ記事の中で以下のように定義されています
ミズノの最大の武器であるフィット感、なかでもプレー中などの動きに合わせて足にフィットすることを、ミズノは動的フィッティングと呼んでいるが、その動的フィッティングをもっとも実現した
ミズノの使用率が高い高校は?
出場全選手がミズノのスパイクを着用している高校が4校ありました
順番に過去ツイートを引用します
・星稜
グラブ・バッティンググラブに続き、スパイクも出場全選手がミズノユーザー
▼学校名#星稜 (私立)
▼エリア
北信越▼道具について
出場9選手のミズノ使用率100%!奥川投手のグラブは昨夏の甲子園同様にグローバルエリートのラディッシュカラーでしたがウェブやバックスタイルを変更
2枚目:19年センバツ
3枚目:18年選手権#道具からみる高校野球#センバツ2019観戦記 pic.twitter.com/g1ZGnm28Wx— バックネット裏 (@baseballbacknet) April 7, 2019
・呉
▼学校名#呉 (市立)
▼エリア
中国·四国▼道具について
出場した10選手全員が
ミズノのスパイクでした#センバツ2019観戦記 pic.twitter.com/76hxUpdain— バックネット裏 (@baseballbacknet) March 24, 2019
・広陵
“広陵高校といえばZETT”のイメージが強かっただけに、スパイクが全員ミズノだったことは大きな驚きでした
▼学校名#広陵 (私立)
▼エリア
中国·四国▼道具について
ZETTのイメージが強かった同校
今大会は出場した選手全員(?)がミズノのスパイク昨夏(2枚目)は全員ZETTだったので劇的な変化です
ちなみに投手は全員同じウェブの
ZETTでした#道具からみる高校野球#センバツ2019観戦記 pic.twitter.com/TemOH5vd22— バックネット裏 (@baseballbacknet) April 11, 2019
・筑陽学園
▼学校名#筑陽学園 (私立)
▼エリア
九州·沖縄▼道具について
OBであり、ミズノのブランドアンバサダーでもある #長野久義 選手の影響があったのかは不明ですが、同メーカーを使用する選手が目立ちました#道具からみる高校野球#センバツ2019観戦記 pic.twitter.com/rcxbFk6LSS— バックネット裏 (@baseballbacknet) April 17, 2019
プロでも愛用されるアシックスのスパイク【29.3%】
シェア2位はアシックス
元プロ野球選手に聞いた、アシックスの良さとは
プロ野球選手でも、スパイクだけはアシックスという選手が数多くいます
知り合いの元プロ野球選手(投手)に、なぜアシックスのスパイクが選ばれるのかを直接聞いたことがあるのですが、アシックスのスパイクは、以下の点で非常に優れているとおっしゃっていました
- 履いている時のストレスが少ない(着用時の良さ)
- 1試合投げ抜いた後の疲れ方が全然違う(着用後の良さ)
- アシックスを履いているという安心感(メンタル的良さ)
ちなみに、その選手も元々はアシックスでは無い別のメーカーのスパイクを履いていました
シーズンが進むに連れ、下半身の疲れが中々とれにくくなってきたことをアシックスを履くチームメイトに相談したところ、着用を勧められたそうです。次の登板で履いてみると上記の点に気づき、以来、引退までスパイクだけはアシックスで通したそうです。
話を聞いた投手は、MAX150km/hを超すような直球で押す投球スタイルだったこともあってか、別のスパイクを履いているときに大きなストレスになっていた「突き上げ感」がアシックスでは軽減されている点が特にお気に入りだったということでした
アシックスの使用率が高い高校は?
・履正社
▼学校名#履正社 (私立)
▼エリア
近畿▼道具について
アシックス率は「やや高い」位で
100%ではありませんでした応援歌やグローブに
先輩 山田哲人選手の影響が垣間見えました#道具からみる高校野球#センバツ2019観戦記 pic.twitter.com/q8L63JfafQ— バックネット裏 (@baseballbacknet) March 27, 2019
ポイントスパイクが目立つSSK【17.5%】
シェア3位はSSK
どのような特徴があったのでしょうか
SSKといえばポイントスパイク?
広島の菊池選手も愛用するSSKのポイントスパイク
甲子園では、昨年夏の大阪桐蔭高校に代表されるようにSSKのスパイクを着用する選手の大半がこのポイントタイプのスパイクを着用しています

広島東洋カープ・菊池涼介選手
以下は、菊池選手を始めとするSSKのアドバイザリースタッフがSSKのスパイクを紹介するブランドムービー
是非ご覧ください
SSKの使用率が高い高校は?
2つの高校で出場全選手がSSKのスパイクを着用していました
・日章学園
▼学校名#日章学園 (私立)
▼エリア
九州·沖縄▼道具について
SSKが大半を占める結果に宮崎県ということもあってか#和牛JB ユーザーも
選手のスパイクはおそらくSSK率100%なのですが、監督はミズノでした#道具からみる高校野球#センバツ2019観戦記 pic.twitter.com/W5iPCniXWp
— バックネット裏 (@baseballbacknet) March 28, 2019
・盛岡大付
▼学校名#盛岡大付 (私立)
▼エリア
東北▼道具について
#LOPI ユーザーを発見一回戦で対戦した石岡一にも
3人いました「糸」という意味に縁を感じます
阿部選手のバッテにマークが見当たらず判別できませんでした#道具からみる高校野球#センバツ2019観戦記 pic.twitter.com/vX1IzcmteP
— バックネット裏 (@baseballbacknet) April 8, 2019
今後の動向が気になる2社
今大会でのシェアはそこまで高くは無かったものの、今後の動向が気になる2社をピックアップします
テクノロジー推しのDESCENTE【2.2%】
デサント社の”コウノエベルト”というテクノロジーを聞いたことがありますでしょうか
商品サイトではその特徴について以下のように記載しています
甲部分のコウノエベルトを締めることで、足とスパイクの一体感を実現。
足指先が開き「地面を掴む」感覚を生み出し、しなやまな履き心地と高いパフォーマンス性を同時に実篇。日本高校野球連盟の用具使用制限をクリア。公式戦でも使用可能となった新開発の高機能スパイク。
今回の選抜大会でも10名の選手が着用
準優勝の習志野高校エース飯塚投手や、啓新高校エース安積投手もその一人です

啓新高校・安積投手
プロ野球選手ではソフトバンクホークスの千賀投手も着用しています
以下の記事では、「なぜコウノエスパイクを選んだのか?」を詳しく語っていますので気になる方はチェックしてみてください


出典:高校野球ドットコム
イチロー選手の引退でどうなる? ビモロ【2.4%】
先日、引退したイチロー選手も着用していたビモロスパイク
初動不可理論に基づいて設計されたスパイクは「神経筋制御,神経筋機能」を向上させるそうです
今大会では智弁和歌山高校の選手が5人着用するなど、じわじわとユーザーが拡大しています

米子東・土岐選手
メーカーのアイコン的存在だったイチロー選手の引退によって、今後ブランド自体がどのように展開していくのか個人的に非常に関心があります
ユーザーが一人だけだったメーカーは?
以下3つのメーカーがユーザー1人でした
- 久保田スラッガー
- 玉澤
- ビーイーブランド
玉澤について補足を加えていきます
玉澤
着用していた選手は、高松商業 上田選手(2年生)
ちなみにグラブは習志野高校 櫻井選手(2年生)が唯一のユーザーでした
プロ野球では中々目にすることは無いメーカーですが、実は一人だけ、玉澤スパイクユーザーがいることをご存知でしょうか。
その選手とは、中日ドラゴンズ・石川翔投手です。
以下の動画で登場します
全体まとめ
いかがでしたでしょうか
グラブ、バッティンググラブに続いてスパイク部門でもミズノがシェア1位を獲得
高いブランド力に加え、”令和を象徴”するスパイクの登場で今後ますますユーザーが増えていくかもしれませんね
文字通り、足元からプレーを支えてくれる大切なギア
今回の記事を参考に、自分に合う一足を見つけてみませんか?
読んで頂きありがとうございました!
コメントを残す